好きなもの 気ままに

なんとなく初めてみました。続くとも思えないけど・・・好きなものを気ままに綴っていきます

VARJO AERO レビュー

お久しぶりとなってしまいました

 

VARJO AERO と言う VR HMD を3月頭に購入してそこそこ経過しました

 

rtx3080ti ではやや役不足だったのですが、rtx4090 の導入でフルパワーで運用できるようになったので、そろそろレビューをしてみようかなと思います

 

先ず VARJO とは?

人の眼レベルと言われる VR HMD を製造しているフィンランド🇫🇮の企業です

 

人の眼レベル?

PPD 60。これが人の眼レベル(視力1.0 の人の PPDが60) といわれていて、VARJO は業務用で VR-3 という PPD 70 の HMD を販売しています

 

PPDとは?(Pixels per degree)- ディスプレイの解像度を示す単位の一つ。視角1°あたりに占める画素密度をピクセル数によって表す。

だそうな

 

その VARJO 社が今年 2022年の1月末にコンシューマー向けに販売を開始した VR HMD が VARJO AERO と言う訳です

 

価格は $1990 

日本国内では エルザジャパンが取り扱ってます

購入当時の国内価格 ¥298,000

今は ¥316,800。このご時世で結構頑張ってる方なのでは?

 

ちょっと高めだけど…巣篭もり需要による臨時収入があったので、つい購入してしまいました🤫

 

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Reverb に似てる?カッコいい?質感がいい?

外観とか気にしないので…普通ならいいです

 

購入した主な理由は Pimax8KX への不満。詳細は書きませんが、重い、暑い、画質悪い、面倒、そんなとこです

 

Reverb G2 はケーブルに不具合があるとか、日本での販売品は対策がされてないとか、じゃあ、いつ対策版が販売されるのか?もうそういうのも面倒…

 

 

VARJO AERO についてざっくりスペックを

2,880 x 2,720 (7.8MP) per-eye

mini-LED LCD

本体重量 487g (カウンターウェイト込)

Default PPD 35 (最大 39)

 

公式スペックではないけど参考値として

8KX = PPD 19

Reverb g2 = PPD 24

実際に試してみてもそんな感触ですね

 

PPD35 という事で画質は最高で文句はありません。小さな文字が見える。と言うレベルではなくハッキリと読めるんです。色もしっかりしてて、ほぼモニタと同じ感覚です

 

どちらがモニタか分かるでしょうか?


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左が VARJO AERO で右がモニタ(PG278QR 2K 画質)。光の加減等もあるので参考までに

 

 


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左 Pimax8KX 右 VARJO AERO

看板の小さい文字列がハッキリ読めるでしょう

 

特に驚いたのはバーチャルデスクトップは完璧なまでに実用的で VR ユーザーは遂にモニタを片付けられるかもしれません(笑

 

iRacing の ini ファイルを HMD 装着したまま編集できますよ

 

当然ですがスクリーンドアは皆無です

なぜ当然かというとレンズがフレネルレンズでは無いから。VARJO AERO の最大の特徴として、パンケーキレンズが使われてるところ。ここが画質の向上に大きく寄与してるようです

 

VR 初期ユーザーは誰もがスクリーンドアには苦しめられましたよね。そして、なぜこんなヘンテコなグルグル🌀眼鏡みたいなレンズを使ってるんだろうか?このレンズどうにかならないの?と…

 

人類は遂にあの忌々しいスクリーンドアの呪縛から完璧に解放されました

 

重量はカウンターウェイト込み 500g くらいなので軽いとは言えませんが、重くも感じません。しっかりとバランスも計算された設計なのでしょう

 

しかし、モニタを見ながら HMD を頭に乗っけてると重さを感じます

 

では、実際に走行してみてどうか?

 

とにかく画質が圧倒的にいい、色が濃い、遠くもクッキリで、どこを見ても潰れてるような曖昧な描画部分がなくクッキリ。本当に本当にクッキリ

 

画質については圧倒的で現状オンリーワン

文句なし

 

8KX は所有してるんですが、Reverb は所有していません。しかし、知り合いの iRacer の hiro さんが Reverb g2 を我が家に持参いただけるとのことで Reverb g2 と VARJO AERO の体験会が出来ました

 

Reverb g2 は完成度が高そうな印象だったので、それほど差はないかと思いましたが、画質にしてもスイートスポットの広さについても、しっかりと差があり、やはり VARJO AERO は圧倒的と言えます

 

では、VR シムレーサーが気になる視野角についてです。スペックは Reverb g2 と同じ 115度なんですが、どう言う訳か Reverb g2 より広く感じるんですよね

 

しかしコレは気のせいでした

 

AERO から Reverb g2 に変えた直後は

お、なんだか狭い…視野角は AERO の方が広い!と、感じました

 

しかし AERO に戻してみると

ん?言うほど広くないw

 

では、何故広く感じたのだろうか?

 

予想ですが、とにかくどこを見ても画質がいいので、無意識で Reverb g2 より遠くに視点を置いてる事に気がつきました

 

8KX も Reverb も遠くを見ようとすると解像度不足で映像が潰れてます。やはり、ひとは自然と見たい箇所を見ようとしてる

 

のではないか?と

 

個人的には視野角よりも遠くに視点を置ける方が大事。(レースシムだけでの話しですよ)

 

VARJO AERO に弱点なし

 

と言いたいところですが、やはりレンズの端は少しボヤける。スイートスポットの広さはダントツだと思いますが、視線だけだと文字は少しボヤけて見辛いです

 

公式では以下のようにうたってます。

 

「角度に応じて解像度にバリエーションをつけており、レンズの中心は35PPDの解像度を実現しています。」

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「クリアな非球面可変解像度レンズを採用することで、115°の視野全体で実物のような鮮明な表示が可能です。」

 

そう言われても…ボヤけるんですよね…

 

発売以前のデモンストレーション時からこのレンズ端のボヤけは指摘されていたようで、VARJO社はソフトウェアで解消可能として発売に踏み切ってるんですが、何度かのバージョンアップはあったものの完全に解消はされていません

 

とは言え Pimax や Reverb よりはボヤけは少ないですよ

 

そもそも、実車で高速走行中に距離の看板を視線だけで確認した場合、ハッキリ読めるのか?読める必要があるのか?それとはまた違う感覚なのか分かりませんが…

 

最後に

買ってよかった?おススメできるか?

 

基本的にはオンリーワンな体験ができるのでオススメできます。素直に買ってよかったと感じますし金額に値する良いデバイスだと感じます。

 

が、OSW を手に入れた時のあの感動と数年経った今でも買ってよかったと思える様な色褪せない感覚。安値ではなかったけど、安い買い物だった。と言えるほどの良い買い物だったとは言えませんが。

 

また、Pimax12K は楽しみですし購入するつもりですが、実はあまり期待はしていません。Pimax についてはコンシューマー向けの VR 体験を引っ張ってくれてるチャレンジングな企業なので、応援の意味合いが強いです

 

VARJO については次も期待してます。画質はこんなもので良いので、リフレッシュレートの向上とスイートスポットのさらなる拡大を期待したいです。欲を言えばアジアンフィットなフェイスクッションなんかがあると良いな

 

それではまた